少しずつ体力の低下も見られ車椅子での生活へとなってこられました。

3人の子供さんは献身的で、母の日や、お誕生日には、お花を持ってお祝いに来られたり、週に1回は必ず面会に来られ、食事介助をされたり、お天気にいい日には、車椅子で散歩に行かれたりと温かい笑顔が見受けられました。

そんなある日、娘さんがお母さんに木のスプーンを持って来られました。
「銀のスプーンでは、口唇にあたったとき冷たいから」との由。
私たちスタッフは、そんなこと気付きもしませんでした。

家族の小さな気付きにハットさせられました。
家族の思いに寄り添う介護の基本を見たような思いでした。