小規模多機能を利用中の頃より、とてもおしゃれだったAさん。
年齢も60代と若く、長い髪が自慢。
でも、御本人は、右麻痺があり、髪を結ぶことが困難な状態。
入浴後に、女性スタッフの近くにきては、一生懸命に何かを伝えます。
「今日も来るから」
「上にあげて」
最初は「???」だったスタッフも
「あっ!御主人が夕方来られるのね!」
「髪を結ぶのね!」と理解。
それから、ミニ美容室の開店。
編み込み・みつあみ・おだんごなるべくAさんの希望に添う様に・・・
男性スタッフも、ポニーテールの技を取得。
ご主人に「今日は、この人にしてもらった」と話され、ご主人も「よかったね」と笑顔。忙しい業務の合間のミニ美容室に満足され、鏡を見て「ありがとう」の一言にほっとします。
現在は、小規模から、グループホームに入居されましたが、
おしゃれがしたいと言う思いは、伝えられ益々若々しく過ごされています。
心温まるケアレシピ読ませていただきました。ありがとうございます。
障害の有無に関わらず、「自己選択・自己決定」は、自分らしさを保つための大きな部分でしょう。
「おしゃれをしたい」という本人らしさを支えるために、女性スタッフだけでなく、男性スタッフも結髪術を学んだところが素敵ですね。
ご本人の「ちょっとお願いがあるんだけど・・・」の依頼に対して、期待値以上に仕上げて応える。
結髪術のように、ケア技術「+アルファ」の部分を学び、本人らしさに寄り添い、ご本人の自分らしくありたいという気持ちを満たしていく。これこそ顧客満足度の高い個別重視ケアサービスの姿だと思います。