男性利用者Yさん。日頃から感情の起伏が激しく、気性も荒い方です。
ある日の入浴後。
激しく立腹され、フロアで大声を出されていました。

「これは困った。誰が怒らせたんだろう…」

誰もがそう思った瞬間。
同じフロアでお茶の準備をしていた介護主任が行動を起こしました。
なんと、Yさんの車椅子の前にひざまずき、

「すみません。僕が悪かった!」
「Aさん(新人)にきちんと指導していなかった僕のせいです!」

と謝罪しています。
普段はクールで、淡々と業務をこなし、利用者様にもクールな対応をする主任が、突然、冗談かとも思える行動にでたことで、怒り狂っていたYさんも、びっくりしたような表情から、吹き出してしまうような笑顔に変わられました。

Yさんの怒りの原因は、
入浴の際、新人スタッフが誤って「他人の車椅子に座らせた」ということでした。

理由がわかったあと、改めてきちんと謝罪し、新人スタッフにも指導していました。
介護主任のあらゆる状況を考えた上での、楽しくなる魔法のコミニュケーション。
ほのぼのとする1シーンでした。