性格は頑固で潔癖症だった男性入居者の方。
入浴やトイレの仕方まで、
とにかく何をするにも拘りがある方で、職員も関わることが嫌になる程困っていた。

しかし、私は担当だったこともあり、
週一回の買い物同行や買い物を沢山頼まれ、受け入れることも多かった。

そのような方でも買い物に行けば、

「あんたも、よかとば(いいのを)買いなっせ(なさい)」

と優しい一面もあった。
大変であったが、その方の「生きがい」なんだと思い一生懸命ケアに携わった。

最期は施設で迎えられたのだが、病気で分からないはずなのに、亡くなられるまで、私の名前を憶えてくれていて、他の職員に比べて自分に対しての表情が穏やかになられる時が多かった。

これから先もこれほどの事は、ないだろうと思う。
「入居者の方に愛情があれば素晴らしいケアができる。」
と思う。

そして目の前の事だけを捉えるのではなく、
一度立ち止まって考えることが大切。

表情やしぐさ、声のかけ方には十分注意して今も頑張っているところです!