12年施設で生活された入居者様とお別れする事になりました。
高齢ではありましたが、容体が急変し、
後数日の命である事を知らされる事となりました。

亡くなられる少し前。
自分達に今やれる事は何かを真剣に考え、
「身体の痛み、心の不安をありのまま受け取め、心に寄り添うケアに努める」
「ご家族に対しても丁寧な心のケアを心掛けよう」
と思いました。

入院中には心身共に穏やかになって頂ける様にタクティールケアを施術し、
不安なお気持ちを受け止めながら痛みの緩和を図りました。
ご家族に対しても12年間の様々な苑生活の出来事をお話しながら、
お見舞いに通いました。

私自身も入居者様の穏やかな表情や、身体のこわばりが緩む瞬間は、
喜びとなっていました。

亡くなられた後はご家族様より

「こんなに気持ちのこもったケアを受け、幸せでした。感謝しても足りない程です。」
「母も幸せな人生の幕引きができました。」

と繰り返されました。
施設への感謝だけでなく、今後ご自身の入居希望!?までして下さいました。

私達チームケアの最大の自信となりました。