私たちは、「くつろぎ空間」「個別重視ケア」「在宅復帰リハ」を
改革3本柱として、多職種協働で各チームを結成し、
改革プロジェクトを進めています。
今日は、「くつろぎ空間」のエッセンスのご紹介です。
皆さんの施設の中って、音楽は流れているでしょうか?
自宅からCDを持ち込んだり、CDをレンタルして来たり、
有線の音楽チャンネルだったり、様々な方法があるかと思います。
施設の空間には、ご利用者はもちろん、スタッフや面会に来たご家族
様々な年齢層がいますので、全体最適となるものを作る必要があります。
例:75~80歳代の利用者層が中心を占める施設の場合。
①「 1~ 9曲目」:昭和の名曲(1930~1970年代)
ご利用者・介護者世代、自然と口ずさむような明るい曲
※音楽によって、利用者の回想を促しましょう。
※各年代をランダムにすることをオススメします。
②「10~12曲目」:近年のヒットソング
職員世代ではあるが、テンポが速い曲は避ける。
※ラップ・レゲエ・ロック・洋楽は避けましょう。
③「13~15曲目」:カフェミュージック・オルゴール曲
※歌なし、スローテンポで、フェードアウトしていく。
特に重要な部分は、②10~12曲目「近年のヒットソング」です。
ここでの3曲は、スタッフの耳に入りやすく、
気持ちをリフレッシュできるとともに、
CDが終盤に差し掛かっていることを教えてくれます。
CDがいつの間にか終わっていて、気づいたころには
音楽のないシーンとした環境になっていた・・・。
ということを防いでくれる、秘密の暗号といったところです。
ご利用者の年代と好みの音楽に関しては、時代背景を併せた情報収集が大切です。
何となく歌ってる鼻歌や、大好きなカラオケ、利用者同士の会話、送迎中の会話、
居室の様子など、情報は様々なところに落ちていますので、貪欲にnarrative情報を
入手していきましょう。