
「パンダの宝物(パンダノタカラモノ)」って、ご存知ですか?
施設や地域で普及している言葉で、
しばしば、口腔ケアや口腔リハビリに用いられます。
(言葉を知っていても、医学的根拠を知らない方が多い・・・。)
今回は、このパンダの宝物を解説し、川畑式長文編をご紹介します。
基礎となる言葉は、「パ(pa)」「タ(ta)」「カ(ka)」「ラ(ra)」です。
まずは、1つずつを連呼し、言いにくい言葉を選んでください。
パパパパパパパパパパパ、タタタタタタタタタタタ・・・・
カカカカカカカカカカカ、ラララララララララララ・・・・
「パ(pa)」が苦手だった方。
顎(あご)が、前方へ突き出て、円背傾向になり、口が閉じにくい。
口が開いていることが多く、口腔内が乾燥し、風邪をひきやすい。
口腔内の乾燥で、義歯が落ちやすかったり、口臭が気になる。
口腔内が陰圧になり難いため、飲み込みが苦手だったり、遅くなる。
食べこぼしや、飲みこぼしがある。
「タ(ta)」・「ラ(ra)」が苦手だった方。
舌の動きやが苦手になってきている。(舌の筋力低下や麻痺)
いつまでも噛んでいて、口の中で、食べ物をまとめることが苦手。
滑舌が悪くなってきている。(構音障害)
「カ(ka)」が苦手だった方。
舌の奥に力が入りにくく、セキやムセに力が入りにくい。
お口は体の玄関口です。
「パ・タ・カ・ラ」を意識しながら、
川畑式オリジナル長文に、チャレンジしてください。
パタカラ長文
「パンダの宝物は、パパンダから貰ったラッパ。歩いてパタパタ、鳴らしてパラパラ。高かったラッパで、財布の中は空っぽ。」
コメント欄まで、読んでいただき、ありがとうございます。
まだまだ、楽しく取り組めるオリジナル口腔体操がございますので、
皆さんの興味・関心「いいね!・コメント」に応じて、
皆さんと更なる情報を共有すべくレシピをお届けしたいと思います。
ご協力、お待ちしています!!
【いいね!orコメント5:認知機能・口腔機能向上のための川畑式プログラム①】
【いいね!orコメント10:認知機能・口腔機能向上のための川畑式プログラム②】
共有して頂けるのを楽しみにしています!
いつまでも「口から食べる」を目指して、当設も口腔ケアや口腔マッサージ、体操に取り組んでいます。私も「パタカラ」の言葉の意味を詳しく知りませんでした。ただ言えるのは、効果はあると言うことです。口の中に食物を溜めこまれていた方が咀嚼されたり、口腔内の乾燥が少し改善しました。何より利用者様と一緒にすることで入居者様との会話や関わりも多くなりました。あまり手を動かす事がなかった方が両手を頬まで持ってきて擦ったり、普段お話をされない方が「パタカラ」と大きな声を出されたり...。とても良い影響も出ています。
是非、川畑式プログラムを知りたいです!
「パ・タ・カ・ラ」それぞれに意味があるのですね。
口腔ケアや口腔リハビリ、が、具体的にどのような成果(効果)をもたらすのか。
これを”わかる”ことが重要なことであることが、よくわかりました。
また、「苦手」(つまづき)に意味を見い出すこと。
この具体性を提示して頂くことも、深い学びに繋がります。
仕事を”やること”が目的になりがちですが。
本来の意図・期待を見失わない術が、ここにあると感じます。
大変お待たせしました。
「医学的根拠に基づくレクリェーション④口腔・認知機能向上」をご覧くださいませ。