身内が病気になりました。介護というほどではないけれど、今までとは違う生活が待っていました。

これまで、職場では「利用者第一に」をモットーとして介護をしてきました。
“こうしたらいいのに”
“こうしたら利用者様が嬉しいだろうな”
そんな思いがご家族様に通じない時、私の中に大きなショックとジレンマがありました。
時には、
“なんでこんなことを言うんだろう”
“なんで病気を理解してくれないんだろう”
と、腹立たしさを覚えることもありました。

でも、私も同じでした。

言ってはいけないと思いつつも「なんで!?」と言ってしまう・・・
今までの“その人”であってほしいと思ってしまう・・・

その人が病気であるということを、素直に受け入れられない自分がいました。
ふと今の自分を見つめた時、今まで一方的な立場から独りよがりに感じていたことが、恥ずかしく思えてきました。

ご家族がいかに大変な思いで介護をされているのか、辛い思いと葛藤されているのか、少しだけですが分かった気がします。