▷De-Vo(デーボ) 『施設と地域の連携から生まれた認知症サポートシステム』
▷地域×De-Vo~地域まるごと認知症ケア~【Chapter1】
▷De-Voと学び-学び合う~養成講座が開かれる~【Chapter2】

De-Voのレシピを読ませていただき、De-Voのような認知症の人を支え、そして、ともに支え合えるような地域ぐるみの仕組みを、ぜひ私たちの街にも作ってみたいと思いました。

私は、現在老健に勤務しています。
入所やショートステイ、デイケアといった当施設を利用される方々は、私たちが実践する自立支援介護やリハビリテーションなどによって元気になり、住み慣れた自宅や地域での生活を取り戻し、また、その生活を維持しながらその人らしく過ごされています。

高齢者や認知症の方々のケアに携わる一人の専門職として、施設の中だけにとどまらず、地域にも目を向けて活動することは、その結果として、対象を総合的な視点で捉えらえられるようになり、よりその対象にあったケアを提供できるようになるものと考えます。

地域の人々の手によって、地域で人の手を必要とする方々を支え、ともに支え合えるような、そんな街をつくりたい。そして、高齢者や認知症の方へのケアに携わる私たち専門職と地域の人々が、ともに支え、支え合えるような、そんな仕組みをつくりたい。

De-Voに関するレシピを目にして、私の中に熱い思いが湧いてきました。

私なりに、認知症の人を地域で支え、支え合う仕組みについて構想を練り、先日、当法人の「地域」を担当する部署に出向いて、プレゼンを実施してきました。

De-Voのような、認知症の人を支え、支え合う組織を、仮に「Minato Dementia's Support System」略して「De-Sapo(ディー・サポ)」としました。
(当施設が所属するみなと医療生活協同組合の、認知症の人や家族を支え・支え合う仕組み、という意味で)

明らかにDe-Voのパクリだと承知していますが、あくまでも仮称です。

「De-Sapo」の主たるメンバーは、認知症サポーターです。行政や企業など、様々なところで認知症サポーターの養成が実施されていますが、サポーターになったらそれっきりで、オレンジリングの活躍の場はほとんどないのが現状ではないかと認識しています。しかし、この認知症サポーターをうまく機能させられないかと考えています。

認知症サポーターになった後のステップアップの仕組みをつくる。
地域のサロンや認知症カフェで、認知症の方やその家族の話を聞いたり、認知症に関する研修会を企画したり、小・中学校での啓蒙活動に参加するなど、認知症サポーターとして活躍できる機会をつくる。
認知症に関する専門的な知識や技術を身につけた専門職はたくさんいますが、彼らの活躍する機会がほとんどない。「De-Sapo」を支え・支え合い、互いに連携して認知症の人やその家族にやさしい街づくりに貢献する。

まだまだ、荒い構想で夢を語っているような段階です。
まずは、このような思いに賛同して頂ける、熱い思いをもった仲間を集め、一つひとつ形にしていきたいと思っています。