当施設では、1年に2回のペースで「家族の集い」を開催しています。

対象は、当施設の入所、ショートステイ、デイケアと併設されている居宅介護支援事業所を利用されている利用者様のご家族です。毎回、30名前後のご家族が参加されています。

①ご家族同士のコミュニケーションを通じ、介護者の孤独やストレスを軽減していただく。
②施設での生活の様子をお伝えして、施設へのご理解を深めていただく。
③専門職のサポートで在宅生活の不安を軽減していただく。
④率直なご意見やご要望をお聞きし、よりよいサービスにつなげる。

上記のような目標で、2009年から開催し初め、先日、第11回目を開催しました。

今回のテーマは「事故予防」です。施設内で発生した事故事例について紹介し、その原因や対処方法、その後の予防策と結果等について説明しました。その後、危険予知トレーニングをグループごとに実施しました。グループワークでは活発な意見交換がなされ、全体発表で他のグループの意見を聞くと、「そんな危険もあったのか。」と新たな発見があったり、「いつも、この場面と同じような事をやっている。」と日頃の自分自身の体験と結びつけて考えていただくことができました。自宅で介護をおこなう際の、事故予防につなげていただけたのではないかと思っています。

その後、グループメンバー間の介護体験交流をおこないました。日頃、介護する中での様々な不安や悩み、あるいは楽しく介護するための工夫やうれしかったことなどを発表し合いました。ともに家族を介護する者同士、共通の想いや悩みを共有し、「私一人だけが、こんな気持ちでいるわけじゃなかった。仲間がいることに気付けて心強く思えた。」「様々なサービスを利用しながら、また少しがんばってみようと思った。」などの感想を聴くことができました。

今後も、自宅で介護されるご家族を孤立させないようにしっかりと支えながら、地域の介護力を高めていければと考えています。