共感することに日々挑戦しています。共感することは難しいこと。だからこそ疎かにしてはならない大切なことなのです。
人は過ごしてきた時間の中で、人に出会い、事象を感じ、価値観を形にしていくのだと思います。皆それぞれの価値観を持っているからこそ、関わり合うことは簡単なことではないのです。

さて、介護現場ではこんなことが起こりうります。
イライラしている職員が車イスを押しています。普段、感情の穏やかな時にはしないだろうに、そんな時に限っては強めに押してしまう。少々の乱暴さでも我々が見れば違いは一目瞭然です。事故が起きなければいいのではありません。
一時の感情から生まれてしまう行動は、どんなことであっても許されるものではない。

私の価値観は「愛情を持って人と関わること」それが行動の基軸であり、考える源です。
当法人は、介護に携わる者の専門性を可視化しています。「専門人」という名のロジックツリーは、各専門職毎に設けられており、日々の仕事を振り返る好材料としても活用されています。その専門人にも示されていますが、覚る力(感性)がなにより大切。そして個の理解(人の人生観や過してきた時代について)に進む。その先に必要とされるのが技術です。この順が違ってはなりません。

ありきたりの正論を唱えるのではなく、自分が本気で「そうだ!」「こう思う!」と信じて行動に起こせるか。「全ての行動には必ず意味がある」と思っています。
皆でそれぞれの価値観を共感し合える職場やチーム。そんな環境の中で介護をしたいと、努力を重ねます。