小学生の頃。毎年夏休みになるとおばあちゃんと一緒に過ごしていたことを思い出します。

おばあちゃんの生活リズムは、時間を気にしないのに規則正しい。時間に追われることなく、ゆったりと過ごすその時間の流れを今ではお手本にしています。ご利用者さんの過ごす時間がゆったりである様に、声かけひとつにも心がけています。「12時なのでご飯にしましょう!」ではなく「そろそろご飯にしましょうか?」
私自身の生活もこうでありたいと思います。だからこそ施設側の都合で、時間管理をしてしまうことが無いように考えたいと思うのです。

そんなおばあちゃんからいつも言われていたことがあります。
「人にして貰ったことは同じように返すこと」です。して貰ったら相手のことを思って返す、些細なことの様で難しいことです。誰もが、困っている時に助けてもらった安心感を抱いた経験があるのではないでしょうか。相手の立場を考えて行動を起こすことは、介護の仕事で活かされています。

おばあちゃんと過ごした時間が、今の私を支えてくれています。
介護の仕事に就くことを決めた時。おばあちゃんがとても喜んでくれたことを忘れません。
今でも年に一度は必ず会いに行っています。