男性(85歳)ご利用者は、いつも怒りっぽく職員を怒鳴ることが多く、職員たちが悩んでいた時期がありました。
アセスメントする為に、本人と一対一で会話する事となり、趣味や好きな事の聞き取りをしました。
ご本人から「絵が好き」「絵を描くことが好き」と聞けたので、「それやりましょう!」
早速、画用紙、絵の具、筆等を準備して、ご本人に絵の構成を聞きながら鉛筆で下書きをして。そんな過ごしかたをしたその時間は穏やかになりました。

「山が好き」とも仰ったので、部屋からみえる景色を描きながら、話しているとどんどん穏やかになりました。下書きした作品に色を入れ、職員やご利用者さんにも手伝ってもらいながら完成させると、とても嬉しそうにされました。
周囲の人から「すごいね!」と声をかけられると、満面の笑顔で喜んでいましたね。

この事から、今も自分が心掛けていることは、ご利用者から色々なことを聞いて、ご利用者の想いを成し遂げてあげるようにすることです。時間をかけてコミュニケーションをとることも大切にしています。時間が無い時は、わざわざでも時間をつくることが大切。そんな対応を心掛ける様にしています。