最近、以下の出来事があった。
とある通所介護施設の前を歩いていたら、70歳代くらいの老夫婦に「ここに直接申し込めば、利用できるのか」と聞かれた。
他にもよく質問を受ける。
「老人ホームの短期入所を利用したいが、どうやっても申し込めばよいか?」
「一時的に車椅子を借りたいが、誰に聞けばよいかわからない」

介護保険制度が始まって15年経つが、まだまだ浸透していないと感じる出来事に直面する。介護サービスを初めて利用しようと思う人にとっては、何もわからないのは当然。提供する側も、相談機関または場を整えたり、利用の仕方などをツールにして用意するなど、わかり易いように努めていることも事実である。が、多くの方々はその恩恵に至ることができないのが現状なのだ。

今は、対面で話をすることをコツコツ続けている。
介護サービスの選択ができる、そんな安心した環境づくりに励みたい。