脳梗塞を発症して、右片麻痺の症状が残存したAさん。

そんなある日、Aさんから「スプーンより、箸を使ってご飯が食べたい」
と作業療法士の私に話をされることがありました。

そこで私は、
「バネ付き箸という工夫された箸があるんですが試してみませんか」
とAさんに提案させて頂きました。
Aさんも気にいって頂けた(見た目!?)ため、翌日よりバネ付き箸での箸操作の練習を開始しました。

1週間程過ぎると、Aさんから
「見て見て、こんな小さなおかずまでこの箸でつかめるようになったよ」
と笑顔で語りかけてきました。

道具の工夫で、できないことができるようになったことの喜びを、
Aさんだけでなく私自身も共有できました。
同じような思いで悩まれている人の手助けの参考になればいいなと思っております。