私は自分の息子と接しているうちに、自分の短所に気が付くことができた。

そんな気づきを紐解いてみる。
子どもは自分で動けるようになると、自分勝手な行動、危険な行動、力加減を知らない行動をとる。注意しても、何度でも同じことをする。だんだん、いらいらする。必然だ。
「私は短気である。」
子どもが小学一年生になった頃、学校の先生と話をしていると、自分の子どもが学校で集団行動が出来ていないことを知らされた。
その理由を先生と考え、辿り着いたひとつの結果は「親が子ども本人の人格を認めていない」ことではないかと。

子育てに精一杯になる私は、子どもの人格を無視して自分で子どもをコントロールしようとしていたのでは?と気付かされたのだった。

私は、子どもと二人で話し合った。そして、様々なことについて「こうやっていこう」という決め事をした。その結果、子どもの行動は変わり、集団行動ができなかった問題を解決に向かわせた。
私も実感がある。子どもが「自分の人格をお母さんが認めてくれた」と感じた頃から変化があったと。

職場でも同じことが起こる。「仕事を精一杯しているのだから、忙しいのだから」と、相手の人格に向き合えていないことはないだろうか。また、職員同士でも同じこと。

職場の雰囲気が良くないのは何故?と考える時、子どもとの一件を思い出してみる。
そうだ「私は短気」なんだ。短所を知ることも悪いことばかりではない。