日頃、私達が行っている災害予防は他の施設で行っている型にはまったものではない。 あかつきは自然豊かな環境のグループホームの為か、グループホーム職員14名の一人一人が考える「利用者さんと一緒に外で楽しめるイベント」こそが災害予防に繋がっている。

あかつきでは職員と利用者さんが一緒になって楽しめるイベントを毎月2~3回、各職員が考え実施している。
例えば流しそーめん、青空弁当やバーベキュー、芋煮会、焼き芋、ホイル焼きなど薪や炭を使用した外でのイベントが多く職員自身が火をおこしたりもする。

あかつきでの冬の暖房器具は薪ストーブのみで室内全体を暖める事が出来、温かく過ごす。薪は地域の方が伐採した木を持って来てくれる為、薪を購入する必要がない。
万が一、ライフラインが止まったとしても薪ストーブの火は絶えず利用者を暖める。また調理器具としても活躍することができる。薪ストーブの上にダッチオーブンを乗せて焼き芋や鶏の丸焼き等作るとあっという間に利用者のおなかの中に消えてゆく。

他には外のイベントが多いので寸胴などの鍋類もあり職員は汁物やご飯も炊くことが出来る。外のイベントでは日差しよけに使うテントを立てる事も出来、様々な使い方が出来るので活躍する。私達が楽しみで普段普通に行っている事1つ1つが災害予防の訓練になっている。

また地域連携もしっかり出来ており地区の自主防災システムの避難場所にも指定され地域の方との協力体制も取れている。年に2回の避難訓練の1回は地域の方と合同での避難訓練と同時に焚きだし訓練も行っている。長野の農家から直接買っている米が常に300㎏程備蓄されているので、非常時の役にもたち炊き出し訓練で大活躍だ。

きっかけはやはりイベントからで200~300人が集まってくれる納涼祭を中心に地域の方はもちろん、あかつきに関わる様々な他職種の方が参加し、その結果地域との連携が取れ災害などの際には助け合いが出来る様になっている。

つまり、あかつきの災害予防は何ら特別なものではなく、私達が日常行っている利用者さんとの関わりそのものが災害予防に自然と結びついているのである。