朝を迎えました。

数日前、他の利用者様に、朝の日の出ををみせていたところ、カーテンの中の
失語症のFさんから、

「私も見たい」と、

自分でも驚かれるくらいスムーズに
言葉が出てきました(^_^)v

次の日…雨
次の日…曇り
その次の日…本人が寝てるΣ(゜Д゜)

4日間日の出に合わせて出勤し、空をチラチラ見ながらケアをしていました。

かすんでいます。
あ~今日はもう無理かな…
と諦めかけたとき…
山の上が赤紫色になった。・゚・(ノ∀`)・゚・。

「Fさん!Fさん!はい起きて!」

ベッドから車イスに、ひょいと移し、くつと靴下をもって、ベランダへ(^ー^)

みるみる昇ってくる太陽に、目を輝かせ、昇りつめたころには目に涙が。

その日をきっかけに、笑顔も増え、言葉も増え、食欲もでました。

私が近くを通ると目で合図してくれます(^_^)v

次は二人で紫陽花を見に散歩に行こうかな。

高齢者の方々は、私たちが考える以上に、自然のうつろぎが体に染み付いておられます。
その自然のパワーを五感で感じてもらうことにより、その方の感情が動き、細胞が活性化してきます。

笑顔になられるんです✨

あわてて、髪をとかさなかったから、ヘアスタイルは、ぐちゃくちゃですが、Fさん、泣き笑いしておられるのですよ。

ひとりの方のために使う私の時間。

それが私の看護、介護ケアです。
そんなケアができる環境までに整えることができてきました。

現場のあちらこちらで、共感という名の 職員の絆が、つながってきています。

ひとりの利用者様のために、全員で最善をつくす。それが私の夢です。