20歳で結婚し、自営の夫の手伝いをしながら専業主婦として過ごしていました。
40歳代で夫を亡くしてからは、近くの病院で調理師として勤務し、姪っ子さんのお世話をしたり近所の方や、親戚の方との交流も活発でした。
 
80歳ごろより認知症の症状が出現・・・
だんだん、1人暮らしが難しくなりグループホームへの入居となりました。
 
入居されてすぐは「家に帰りたい」との言葉が聞かれ、外に行かれる姿が頻回に見られた。
「ここは、私の家じゃなか」と寂しそうな表情・・・

そこでケアマネは、グループホームの居室に自宅で使用されていた家具を持って来てはと考えました。

使い慣れたタンス。

その意味は、Aさんにとっては大切な由。
今までつかいい込んで来られたタンスを見るだけで、認知症の方達は、安心されるのです。実際Aさんも、タンスをみて笑顔に・・・物ではないかもしれないけど、使い慣れた物は大事その方の思い出に寄り添うきっかけになる事に気付きました。