現職に携わる前、介護とは無縁の仕事をしていた。
その社会人経験の中でも「怒られた」記憶がほとんど無い。
介護現場で出会った2人との出会いは、介護現場と管理者の魅力を教えてくれた。
本気で怒り、親身に優しく、こんなにも感情を露わにする(そして両極端・・・)
上司と出会えたからこそ、今も変わらず介護福祉士を続けているのだと思っている。

1人は主任(当時)、なんでも自分でできる完璧タイプ。怒るととにかく怖かった。
ただし部下を怒るだけではない。
部下が困っていることや自分が納得しないことがあると上層部に意見してくれた。
部下の話をしっかりと聞いてくれる人だった。

もう1人は副主任(当時)、とにかく優しい安らぎタイプで自分でも出来、自分で何でも抱えるタイプ。
誤解を招きたくないが、どうしたら自分(職員が)が楽になれるかを仕事観にされていた。
仕事(自分本位)目線だけでなく、
利用者さんの目線やご家族の目線、様々な目線を大切にされていた。
たくさんの人達から協力を得ることが出来る人。

係長になった今、2人と過ごした時間が私の管理職ぶりを支えてくれている。
私についてきてくれる部下や後輩に真摯に向き合うこと。
多職種が働く介護現場では、各々が持っている専門性を発揮し合うことが利用者さんのために大切である。
利用者さんを中心に、専門性を持ったスタッフへ適切に仕事を振り分ける。
決して自分だけで仕事が出来ると思わない。
だからこそ、私はスタッフへのケアも常に心がけている。