高齢者施設に子どもが来ると。
子どもはたちまち魔法使いになり、高齢者たちはたちまちその魔法にかかってしまいます。

新一年生になった私の子どもが、入学式の後、
本人よりも大きなランドセルを背中にしょって曾祖母(私の祖母)の通うデイサービスに行った日のこと。
デイサービスの高齢者たちは一瞬にしてその魔法にかかり、行われていたレクリエーションが一時ストップしてしまった。

皆様とても笑顔で、手を叩いたり、こっちにおいでと手を伸ばしたり・・・

普段は控えめな曾祖母が、
その時は明らかに「私の曾孫よ」と言わんばかりの笑顔で、少し自信に満ち溢れていたような気もして・・・

写真撮影の時。
曲がった背中に力を入れ、少し背筋を伸ばしているのが印象的でした。