皆さんは、認知症という文字をどのように解釈しているでしょうか?

一般には、

「分かる力(認知)」が、「病(症状)」になると、
「認知症」と読み解くことは多いでしょう。

「分かること(認知)が分からなくなった(症)状態」
と説明することも少なくない。
言わば、障害された部分(消失能力)に目を向けた診かたとも言えます。

しかし、認知症という文字をもう一つの解釈で読み解くと、
「分かる力(認知)」が「病(「症」の字の「病だれ」の部分)」になっていますが、

「正しい部分(「症」の字の「正」の字の部分)」もある。と解釈できます。

目を向ける先を少しだけ変えてあげる。
この考え方こそ、疾患目線の「消失能力」に目を向けるのではなく、まだ残っている「残存能力」に目を向け、本人の尊厳と役割を引き出せるのだと考えています。