介護老人保健施設の入所フロアでの出来事です。

今日は、コミュニケーションが難しい入所者A氏の入浴日でした。
担当ケアスタッフのB氏は、入浴が先が良いか?トイレが先が良いか迷っていました。

実は、入所者のA氏は、浴槽内での排便が認められるからです。

もちろん、浴槽内排便があっても怒りませんし、入浴時間も考慮しているつもりです。

Bさん:「今日は 入浴が先がイイですかね?それともトイレが先ですかね?」

そんなことをつぶやきながらA氏を脱衣所で脱衣介助していると、
先輩ケアスタッフのCさんがこう言いました。

Cさん:「Bさんは、A氏を適切な場所で排泄してほしいんだよね。A氏の尊厳を守りたいもんね。もちろん入浴業務が止まることなく、上手に遂行したい気持ちもあるよね。だったら、もっとA氏を見なきゃね。コミュニケーションが苦手なA氏でもきちんとサインを送ってくれているよ。」

そういうと、Bさんが脱がせたオムツを指差して、こう続けました。

「ちょうど、肛門に当たる部分がうっすら汚れているのが分かる?これって排便したいっていうサインじゃない?」

A氏をトイレに誘導し排泄を促すと、Cさんの言う通り、排泄が認められました。