ある年の年末に有料老人ホームに入居されている方の娘様より、居宅の変更の依頼があり担当になった。
利用されている方は、入居されている有料老人ホームに不満があり、娘様も利用中の施設から出してあげたいという考えであった。(本人様は年相応の物忘れ程度)

調査後、施設へ要望と改善を依頼するも改善はなされなかった。
そこで他の施設かショートステイの受け入れ先を探し、年明けの入所の施設も見つかり、それまでショートステイで繋いだ。

子供は娘様一人であり他者の協力も得られず、入所の引っ越しは同行した。
本人様も「ようやく出れた。嬉しい」と言う言葉も聞かれた。
入所後に前に入居していた有料老人ホームのことで苦情を申し立てしたいとのことで、市の高齢福祉課へ連絡してもらう。その後その施設に調査が入り改善命令が出たと聞いた。

娘様から、わざわざ勤め先まで、お礼を言いに来られ、
本人様が「何より、いきいきとして過ごしているのが嬉しい」とあった。

今後も利用者さんの訴えを傾聴し、尊厳を守るために、自己研鑽しながら、
またネットワーク構築にも努めなければならないと思ったことの1つであった。