高齢であり、少し物忘れはあるものの思考はしっかりされている。

自己管理が出来ないとご自宅へ帰れない、とのことで
退院に向けてストーマ自己管理を目指して指導を行ってきた。
が、なかなかうまく進まず。

パンフレットを用いながら行っていたが、「わかった、こうね」と言われ、
理解されている様にしていたが、実際は。。。できない。
知識を得ると、できるように感じてしまうようだ。
わかった=できる はイコールの関係ではない。

ご本人の話をゆっくりと聞き、できないポイントへの改善と対策を考える。
一緒に手順方法を写真に撮り~
MYパンフレットを作り(パウチ)~
交換前に目を通し~
それから1つ1つ確認しながら行うように指導をした。

時間はかかったが自己管理ができるようになり、退院された。
その後、外来で会った時
「自分でちゃんと出来てる、ほら!ありがとうな」と言われ、お腹をみせてくれた。
指導する難しさもあるが、同じくらい楽しさも感じる。

当事者に合った、自立の支援。これが個別性だと実感した。