皆さん、こんな場面に遭遇したことはありませんか?

「Aさん、ニンチさんだから・・・」
「Aさん、最近、ニンチが入ってきたよね・・・」
「Aさん、最近、ニンチが進んだよね・・・」

認知症を「ニンチ」と略し、平気で使う行為・・・。
残念でなりません。

軽度認知障害の方に対して、
「最近、ニンチが入ってきた・ニンチが進んだ」
と言うのは、決して適切な言葉遣いとは言えません。

国語辞書によると「認知(ニンチ)」とは、
1.ある事柄をはっきりと認めること
2.知識を得る働きの総称 
という意味になりますので、

「ニンチが進んだ」→認知症の初期症状が出現し始めた(×)
「ニンチが進んだ」→最近、認知機能が適切な状態にある(○)
と解釈するのが本来の読み解き方でしょう。

平気で使っている本人にとっては、何気ない一言かもしれませんが、
不適切で、とても恥ずべき言葉だと思います。

専門性の有無と問わず、まだまだ病院・施設・地域の中で
まだまだ多く聞かれます・・・。

私たちは、専門職らしく、適切な言葉を使い、
周囲を巻き込んでいくことが大切であると思うのです。

小さなことからコツコツと。




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