熊本市南区で行った徘徊者発見・声掛け模擬訓練を行った時のこと。

全5回の研修
①「第1回 海馬領域 ~物忘れ・嗅覚低下~」
②「第2回 頭頂葉領域 ~空間認知障害~」
③「第3回 側頭葉・後頭葉領域 ~リスニング障害、相貌失認~」
④「第4回 前頭葉領域 ~運動機能低下~」
⑤「第5回 前頭前野領域 ~思考・注意・モラルの障害~」

を積み重ね、いざ模擬訓練当日。
徘徊者役を発見すると・・・進んで積極的に声を掛ける方、
様子を見ながら近づく方、初めの一言までに時間が掛かる方。
現場には、いろんなケースがあった(これが地域の現状かも知れない。)

「どう、声を掛けようか迷った・・・。」
「なんて言えば、一番良いか悩んだ・・・。」
「自分一人じゃ、異性には声掛けにくかった・・・」

様々な意見がその場で挙がった。訓練直後の参加者全体での
反省会でも、同様の意見が挙がった。

きっと「認知症>人」のイメージが大きくなったからだろう・・・。
認知症の理解が先行した弊害かも知れない。

タイミングを逃すと傍観者になりがち。

まずは、軽く挨拶をして、気候や天気の話をして、
「自分が困っている時に、嬉しくなる言葉」をプレゼントする。

簡単そうで難しい・・・だからこそ、
火災訓練や地震訓練と同じように、
定期的に繰り返し行う必要があるのだと感じた。

この地域、これからが楽しみだ!!