熊本市南区で、
地域の住民や施設職員(総勢143名)の協力を得て、
徘徊者発見・声掛け模擬訓練の実施した。

そんな徘徊者発見・声掛け模擬訓練での1シーン。

地域住民が徘徊者役を見つけたものの、
どのように声を掛けようか迷っている。

「こんにちは・・・」
その後の言葉掛けが難しい様子・・・。
一度っきりの介入で、
確実に解決に導こうとすればするほど、
決定的な言葉を探し、迷うようだ・・・。

間をあけて、小さなアタックをしたほうが
効果的な場合もあるので、
一度っきりで解決しなくていいですよ。
まずは、あいさつ程度で歩き抜けましょう。

「こんにちは。」

…しばらく経ったら、今の道を折り返して
次の声掛けをしてみましょう。

「過ごしやすい気候になりましたね。」

その他のメッセージ発信例
①「先ほども、お会いしましたかね?」
②「この付近では、お見かけしない顔ですね・・・」
③「あら、お出かけですか?」
④「今日は、どちらまで?」
⑤「もしかして、○○さんじゃないですか?」

まずは、じわりじわりと
警戒を解くことが大切なんです。
地域住民に、手本を見せながら説明することで、
納得してもらえた。

職務質問で個人情報を引き出すのが役割ではない。

私たちは、相手の不安を減らし、必要があれば、
お互い様の精神で助け合うのが必要なんです。

その後のアプローチでは、先程までと違い、
硬さがなくなり、自然体での声掛けとなり、
一件落着しました。めでたし、めでたし。