けあぴでは、介護現場で活躍している人にフォーカスした

『かいごプロフェッショナル』~現場で活躍している人たち~

の特集をスタート致します。

介護現場で活躍している人たちは、

どんな仕事をしているのか。

どんな思いを抱いているのか。

どんな専門性を活かしているのか。

そのプロフェッショナリズムを紹介していきます。

第一弾は、川畑智さん。
1979年 宮崎県生まれ
理学療法士免許を持ちながら、現在は認知症対策のプロフェッショナルとして活躍されています。

altテキスト

「クリニクラウンになる!」

笑いを通じて、人を元気にしたい。
とにかく人を笑わすことが大好きな私。笑顔のある場所には元気が満ちていると思いませんか?
しかし、だからといってみんなが笑顔で居られるわけではありません。悩み、苦しみ、耐え堪え、努力を重ねる人たちが居るのです。私もそんな経験をしたことがある一人です。

交通事故に遭い入院した時のこと。高校1年生の頃でした。
沈んだ気持ちがそうみせるのか、病院の雰囲気はどんより。改善の兆しが見えない頭痛と吐き気によって体調は最悪でした。そんな中、大きなボールを使ってキャッチボールをする二人の姿を見つけます。“白衣”を纏い“先生”と呼ばれるその人と、車椅子に乗った患者さんが楽しそうに“遊んで”いるのです。
それは、セラピストがリハビリを施している様子でした。
私は、きつい環境に置かれた人をも、笑顔で楽しませるその人に興味を持ちました。
“遊び”(楽々)ながら“白衣”(恰好良く)を纏い“先生”(尊敬される)と呼ばれてする仕事。「これは私にとって天職だ」と感じたのです。

※()内は当時、私が想い描いた妄想です。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』をご覧になったことがありますか。
パッチ・アダムス(本名:ハンター・アダムス)は実在の人物です。私が憧れ、目指すのはこの方が始めたといわれる、クリニクラウン。遊びやコミュニケーションなどを通じて心のケアをする専門家のことです。
彼はこう言います。

「ケアする喜び。あなたは私だ」~Joy of Caring ~ You are Me!!~

たくさんの人と日々出会います。一人一人その境遇は違う、勿論性格だって一人として同じ人は居ません。多くの人を笑顔にしたい。だから、私はあらゆることに挑戦します。
楽しみ方はたくさんあるはずだから。

私の仕事。それは、楽しさが詰まった環境(時間)を演出すること。楽しさに満ちた中で過ごして欲しいと何時も思っています。
悩みや痛み、苦しみを多く持つ方々に、勇気と希望を与える自信がありますし、誰にも負けないように日々努力し続けています。

“私と出会った方をいつのまにか笑顔にする”

そんな環境づくりに今日も励みます。


川畑 智さん、ありがとうございました!

altテキスト

介護という仕事の魅力をこのように話す彼は1979年生まれの35歳。

感情に素直な行動は、常に“楽しんでもらいたい”を追求する。楽しんでもらえるのであれば、バナナのたたき売りだって真似てみる。落語の一席だって設けることも。
「理学療法士が、、、?」
一見すると関係の無いように見えることにこそ、本当は楽しさの要素が詰まっているのではないだろうか。こちらのやりたいことをやってもらうのではなく、一緒に楽しんでもらった先にその人の“元気”が待っているように「時間をつくる」のがプロの仕事だという。

その為には、新しいことへの挑戦が欠かせない。
彼の強みは、異分野・異業種・異世代、あらゆるものから良さを見出し自らのパフォーマンスを高める材料に出来ること。いろんな「掛け算」が彼のやることには隠されている。

理学療法士×認知症
リハビリテーション×レクリエーション
認知症×農業 
全ては、= 笑顔。楽しさを演出する環境づくり

今回は、彼の取り組みの一つである「デーボ(De-Vo)~Dementia`s Volunteer~」について特集する。

「悩みや痛み、苦しみを多く持つ方々に、勇気と希望を与える自信がありますし、誰にも負けないように日々努力し続けています。」
“私と出会った方をいつのまにか笑顔にする”そんな彼の周りに集まる笑顔が印象深い。