私は、他の施設でも働いたことがあり、
もちろんエンゼルケアもNSと一緒に実施したことがある。

今の施設では、なかなか入る機会がなく入社2年目に入ることができた。
この年は施設で看取りを希望される方が多く、自分が看取った方は20名程にもなったかと記憶している。

初めてのケアの時に、何よりも驚いたのは、
その時に一緒にケアに携わったNSである。

今までは亡くなった方を前にしている為
「静かに・厳かに」
というイメージがあった私(しゃべってはいけない・・・という)。

しかしNSはまず「○○さん、今まで、ありがとうございました。」
と声かけした後、
昔話をしながら、
時には笑い、
時には涙しながら、その方と会話をしているようであった。

それがこの時だけではなく、他の方にも同様。
私の中でのエンゼルケアのイメージが変わった。

私達は自分の家族よりも、もしかしたら入居者様との関わりの時間が多いのかもしれない。その中で福祉施設は生活の場であり「その方らしい」を追究しているスタッフほど最後まで、このようなケアができるのではないかと考えさせられた経験であり、この職場で働いていて良かったなと感じた。