私は裁縫が好きです。昔は子供用の洋服をいろいろ作りました。女の子のワンピース、スカート、ブラウス。男の子の上着、ズボン、セーターも編みました。
何かを作っている時は楽しくて没頭してしまいます。出来上がりは、少しずれていたり、気になるところが出始めてキリがないけれど、作っているそのこと自体が活力になります。

作る時は、作るものを本で決める事から始めます。布を選び、パターンを作り、裁断し、縫製する。仮縫いの時に試着し、本縫いをする。作っている途中に、着れるかどうかを何度も何度も本人に合わせてみて、修正を重ねます。
子どもは、自分のだけのものを作ってくれることがとても嬉しかったようです。

仕事をしていると時間に追われる日々になりがちです。日課だけでは、ご利用者の事を考える機会が少なくなってしまいます。自分の好きな事を少し仕事にプラスして、周りを見渡すと違う景色が見えてくる。
裁縫も介護も同じ。
裁縫の時のように、少しその人に合せてみて、修正を加えて、また作ってみる。たとえ上手では無くても、その人に合ったたった一つのオーダーメイドのものには、人を喜ばせる魅力が詰まっていると思います。