3月某日、「第2回 認知症はいかい高齢者 捜索声かけ模擬訓練」を開催しました。
 今回は、当法人が毎年この時期に開催する「まちづくり・健康づくりフェスタ」という地域住民を対象としたイベントの1企画として開催しました。
 前回の第1回は当施設だけでの企画でしたが、今回は法人内の他事業所にも協力を呼びかけ、診療所と介護事業所、合わせて9事業所の合同企画として開催しました。各事業所から実行委員を選出し、事前に打ち合わせ会議を重ねました。
 同じ法人内の事業所でも、日頃の事業運営は単体でおこなう事が多いため、このような機会に顔を合わせて一つの企画に協力し合えることは、多職種連携や事業所間連携を深めるための効果的な方法だと感じました。
 今回は、認知症高齢者役のスタッフを11人準備しました。どのスタッフも認知症高齢者になりきって、素晴らしい演技を披露してくれました。認知症の人がどんな気持ちで「はいかい」し、声をかけられた時にどのように感じるのか。認知症高齢者役を体験することで、深く考えられる良い機会になったようでした。
 参加された地域住民の方からは、「認知症の方かどうかわからない状態での声かけは躊躇してしまい、勇気のいることなんだとわかりました。」「『私は認知症』あるいは『家族が認知症』だから助けてほしいと気軽に言い合える、地域まるごと安全安心のまちづくりをしていきたいです。」と、心の温まる感想をいただきました。
 今後も引き続きこのような訓練を積み重ね、誰もが安全で安心して暮らせるまちづくりに貢献していきたいと思っています。