夢…といったら、あまりにも感傷的でしょうか。
理想…といったら、あまりにも介護する側の立場が高すぎるでしょうか。

私たち、患者様や、利用者様を介護、看護させてもらう職種は、プロとして一番大切にしなければならないのは何でしょうか?

多職種共働が当たり前の時代になった今、ケアに携わる者の目から見て、本当に利用者、患者のためになっていますか?

私は様々な経験を積んで、看護師歴29年です。大病院から、保育園、老健と様々な環境で看護師として働いてきました。
そんな中、介護職の方々と一緒に働く日々が増え、介護職の方々の持つ、本当に利用者のために考えてくれている生活の知恵や、利用者の心を開く不思議な力に惚れ込んでしまいました。

実際に病院でも介護福祉士の仕事はたくさんあります。しかし、実際の業務はごみ棄てや、入退院の準備などケアから遠ざかる一方です。
それでも、お風呂にいれてくれる人、お世話してくれる人として、認識され、あまり表情がない患者様を笑顔にしていきます。

最先端の医療。最新の医療機器の取り扱い方。もちろん看護師として必要なことですし、これからも学んでいかなくてはならないと思います。

ただ、それ以上に、患者様を笑わせられる、利用者のために、ただそのために知恵をしぼる。そんな介護職の方々と、少しでも長い時間、利用者様、患者様の側でケアをしていきたいと思います。

看護はベッドサイドにある。
看護は(介護は)感性である。

患者様の情報をたくさんもち、どうにかしてあげたいと思っている、介護職の方々が、たくさんいます。そして、無力さを感じています。
どうか、介護職の方々自信も生き生きと、自分の仕事に自信をもって働けるような職場環境に改善されることを願います。