
老老介護、体の動きは常に介助が必要で重度認知症の妻、夜中に度々起こされ入院までした夫。
僕らは話し合いで、妻の施設入所を勧めることを提案し、それが夫婦の為だと思い込んでいた。
ある日玄関ベルを鳴らしても返事がないので、預かっていた鍵を持ってヘルパーさんと入室した。共倒れになっていないか、朝から心は穏やかじゃない…
すると、ベッドで二人手を繋いでスヤスヤと眠っている光景を目にした。
その瞬間、自分の考えていたことが間違いだったと痛感した。
こうなったら、どう老夫婦が自宅で穏やかに暮らせるかベストを尽くす方針に変えた!
長年の夫婦愛というか、強い絆を目の当たりにして、夫婦の形を見習う気持ちにもなった。
そして僕ら介護のプロフェッショナルは、
経験則が邪魔になったりすることもあると反省だ。
日々勉強!!!!
当施設でも、ご本人が「家に帰りたい。」と言われたり、ご家族が「家に連れて帰りたい。」と希望されても、『難しい』と考えてしまう私たちがいます。
一人暮らしの方や老夫婦世帯だとなおさらです。
『調整が難しい』といった私たちの大変さを、勝手に『対象のおかれている状況が難しい』と置き換え、私たちの都合の良いように考えてしまっているのでしょう。
調整が難しかったとしても、対象に関わる様々な職種や事業所が連携して、その人の自宅での生活を実現し、お元気な姿を目の当たりにした時、私たちプロフェッショナルとしての自覚と責任、そしてやりがいを感じる瞬間があります。
コメントありがとうございます。
日々施設でのお仕事、本当に頭が下がります。
先日、年末年始に施設から一時帰宅された方とお話ししました。「結構大丈夫だと思ってたんだけど、玄関もトイレもベッドも廊下も色々大変で疲れたわ。ここ(施設)がこんなに有難いということが分かったわ。」としみじみおっしゃっていました。
帰宅願望持たれる事は、あるかもしれませんね。決まり文句のようですが「住み慣れた家でずっと暮らしたい。」ってやっぱり僕も歳をとったら思うかもしれません。
施設から在宅に戻る…
現実は危険でもあり、調整も大変かと思います。
事実、在宅生活が厳しくなっての施設入所の方が多いことと思います。
あらゆる方面から在宅生活を送るためのサポート体制を整えるのは大変だと思いますが、その際何か我々訪問介護に依頼があれば可能な限り対応させて頂きます。
ご本人ご家族のご意向に、日々サポートしている施設の方々のプロフェッショナルとしての意見(安心して暮らすための条件)も伝え、お試しで数日から10日位帰宅を試みてみるのも手かもしれませんね。
その結果
ご本人ご家族も理想と現実のギャップも感じこともあるでしょうし、
実際何とか住み慣れた家で過ごせた。
ということもありますし。
生身の人間相手でそれぞれに人生のストーリーがあり、我々の経験則が全くあてにならない時もある仕事ですが、その分一歩先に進むとまた考え面白みのある仕事ですね。
介護する側もご無理のないように日々頑張ってくださいね!
乱文乱筆にて失礼しました。