私「Aさん、また〇〇の書類の××のチェックないですよ。これの△△も忘れてます。」
Aケアマネ「ごめんね、もう忘れっぽくってね…」
こんなやり取りが多くて、ちょっとイライラしてた今日この頃…

ある日のこと、穏やかに暮らしていた方の体調が急変した。
担当のAケアマネは、何よりも優先し、朝昼晩訪問し食事介助や排泄介助に駆けつけ励まし続ける。
その中で何が必要かを的確に把握し、福祉用具と訪問看護その他の手配をスピーディーにこなす。

例えば…
Aケアマネは、実際に介護しながら急激にADLが下がったのを確認し、レンタルベッドが今直ぐに必要と判断!
Bレンタル会社→明後日に持って行けます。
Cレンタル会社→明日に持って行けます。
再度Bレンタル会社にCレンタル会社の対応を伝える→今晩持って行きます!!
と交渉完了。

また駆けつけ、「ベッド入るから安心してね!優しい看護師さんも明日の昼前には来てくれるって!何にも心配しなくて大丈夫よ。」と清拭しながら不安を取り除く。

この急変時の対応は、まさに現場を知り尽くした熟練の経験がなせる技だ。

様々な書類の確認作業に追わていた自分が、何だかちっぽけな人間に思えた。

振り返ってみると、自分も昔はケアマネなんて要らない!1番分かってる現場の人が作れる!なんて言ってた。でも数年前からやっぱり必要か…と軌道修正。
なぜなら、プラン作りがテクニカルになり過ぎているから。

Aケアマネは、もう資格の更新はしないと宣言している。複雑化しているケアマネージャーを取り巻く環境についていけないと。

書類も大事!!
なのに…
書類「が」大事!!
になってきてないだろうか…

困っている人を必死になって助けようとするAケアマネの疲れきった後ろ姿を見て…
「心よりお疲れ様です。まだまだあなたのお世話を必要とする方がたくさん待ってますよ!」
心の中で労いの言葉をかけていた。

そして、このいぶし銀たるAケアマネさんの今後をどう考えていくべきか…

制度変化の流れを受け入れつつ…
貴重な熟練介護士の培った経験を若い介護士に伝承させていくと共に、今後も活躍していただけるような職場環境づくりを、改めて考える必要性を感じた。