排便回数の多い方で昼夜問わず漏れがみられていた。
臀部のただれが著明で改善と悪化の繰り返しだった。

交換回数の追加、
通気の良い下着の使用、
離床時の除圧クッションの使用、
下剤の量、
与薬時間の検討

など行ったが治癒に至らなかった。
職員Mが「この方は昼食後からの排便が多く見られるし、量も多い。一回トイレに座らせてみたらどうか」と提案した。

最初は本人とも意思の疎通もできず、日頃は臥床していることが多い。
離床時もリクライニングの車椅子で過ごされている。
端座位になるトイレは危険ではないかという意見もあったが「必ず2人での対応」と決めとりあえず一週間の「試し」ということでの開始となった。

それ以降、漏れの減少、毎回決まった時間の排便、ただれの治癒となった。
素晴らしい改善につながった。