チルト式のリクライニング車椅子を使用されている方。
円背、四肢の屈曲拘縮もあり、椅子及び普通の車椅子でのシーティングができずに正しい姿勢での食事ができなかった。

ムセに対して姿勢からのアプローチもできずにいた中、
段々と本人の身体的レベルも下がり医療ニーズも高くなってきた。
また、糖尿病もあり決まったカロリー摂取は維持していかなければならなかったが
・食思低下
・食事時のムセの増強
・痰鳴、喘鳴の出現
と厳しい状況になっていた。

以前であったら栄養補助食品を加工し、少量でカロリーを上げる食事を提供していたが、毎食、味も同じで美味しく感じるものではなかった。

そこで栄養課に「他の入居者と同じような食事で何とかならないか?」と相談。

栄養パウダーを取り寄せてくれ、
同じメニューで少量だがカロリーは以前と同じ食事の提供に至った。
特老は家庭であり治療する所ではない。

しかし、いつまでも安定安楽に過ごして頂くだめには健康管理も重要である。
でも「普通に美味しい食事をして頂きたい」
と色々な迷いがある中、栄養課の協力により実現に至った。