物忘れがあり、地域の中でも道に迷うことが出始めたAさん。
一緒に近所のスーパーへ買い物に行くと、いつものようにカートを押しながら、目的の商品をかごに入れ、レジへ。
レジでは、「お会計、333円となります。」と言われ、
Aさんは、小銭で膨れ上がった財布を取り出すと、
1万円を差し出しながら「これで足りますか・・・?」
このときに、計算が苦手になっていることに気付きました。
数字は読めても、数字の意味(大小、位、桁)を理解するのが苦手になっているのだと。
✓財布が小銭でいっぱいになり、パンパンに膨れ上がっていたり、
✓自宅のテーブルの上に小銭が散乱している、ケースに対しては、
請求書や領収証のため込み、血圧測定値の数字の意味など、
日常生活の中での小さな支援を行うことで、「不安の解消」につながるのだと気付いた。
我々が子供の時代は、
一万円札を持った子供に「何でこんな大金持ってるの?」と、
問い正してくれる”お節介”な大人達がそこに居た。
地域のセーフティネットワーク
〜環境が人を育て、地域で支え合う〜
現代は、
子供だろうが「こちら、お釣りになります。」と、
コンビニの光景。
大人の感度は鈍ったのか?
ちょっとした事態に気づき合える地域(コミュニティ)。
現代では介護のセーフティネットにもなるのだと学んだ。
・・・名物 カミナリ親父も、もう居ない。
中尾根さん、そうですよね。私も小さい頃によく近所のおじさんに夕方遅くまで遊んでいると叱られていました。もっと自分以外の「人」にみんな興味があったような気がしますね。そんな中、年相応の物忘れがある方や軽度の認知症の方が在宅で頑張られていて、近所の方が一生懸命に関わろうとしていても「物を盗られた。あの人は、金目当てで来ている」と本人は分からなくて罪のない言葉だとしても、足が遠のいてしまう現実もあります。ましてや子供さんが、親の事をちゃんと理解せずに、真に受けて更に近所の方を遠ざけてしまっていることもありますね。それでも本人が大好きな在宅生活を続けて頂く為には民生委員さんを始め近所の方々の理解と協力が必要ですね。