重度の認知症で独歩の女性が入所してこられた。尿意なし。多尿。
昼間は手引き歩行でのトイレ誘導の度、パットと、トイレに排尿があり問題なかった。

夜間…((+_+))
1時間おきのおむつ交換をしてもパジャマまで濡れる。
多めにあてて1時間おきに行くが、おむつをはずし口に入れる。
夜間トイレ誘導の回数を増やしたら、昼夜逆転し、昼間眠り、夜の徘徊が始まった。
抑制パジャマは使用しない方向でケアカンファレンスが進む。
季節は秋…寒くなると風邪をひかれる。
介護士の中で、自分の夜勤の時はこうしたら漏れなかったという自信と達成感にあふれた報告が聞かれ始めたのは1か月たったころだった。

その中でE君のケアの工夫(^J^)

「発見しました~!これなら絶対漏れませんよ。
Nさんも冷たい思いをしなくて済みます。」
30代後半のE君が朝1番にとても素晴らしい笑顔で報告に来てくれました。

彼は1か月かけて、1枚のおむつ(尿取りパット)のあてる場所を研究していたのです。
1回に5㎝ずつずらしながら。

~結果~
①おむつカバーの中に、尿取りパットを1枚いれ、
②背中の方を、おむつカバーから2/3出して、膝を曲げて休んでもらう。
③そしておむつを替えるのは1時間半に1回。
おむつが後ろの方にあるので、自分でおむつを外すことはなくなりました。

尿道口(尿が出るところ)が後ろの方にあるため、
✓通常の当て方では、背中の方へ漏れていたこと、
✓痩せていらっしゃるので膝を伸ばしていると、
✓鼠蹊部から漏れていたことがわかりました。

Nさん、今も童謡を楽しまれお元気です。