毎年、施設で夏祭りがある。
看取りで安定されない方も参加する。

毎年祭りが来ると「今年の夏も越えれたね、じーちゃん。」
とひと夏、ふた夏越える度に御家族と職員の合言葉となる。

祭りに行って「ぼんぎりボン」と子守唄を口ずさむ姿があった。
その方は、ある夏を越えることができなかったが、亡くなられた後でも御家族が顔を見せに来てくれる。

顔を見ると私達スタッフが「ぼんぎりボン」で癒されていた当時を思い出し、
ホッとする一瞬になれるのが、この夏祭りである。