夜23時を過ぎると居室から出て来られ
「ご飯ば仕込まなん」
「明日の味噌汁は、何にするな?」
「弁当はいくつつくるとよかな?」
と言われるTさん。

フロアーを歩き廻られます。

スタッフは、「もう、11時ですよ。休みましょう」と居室へ誘導していました。
でも、毎晩同じことを言われるんです。
時には、夜間一睡もしない日も・・・

「今日は、31日ばい。雑煮の準備せなんたい」と焦っておられる様子。
最初は、なんとか寝てくれないかとそればかり考えていたスタッフ。
何で寝ないのかな?日中の活動量が足りないのかな・・・
そんな事を話していたある日、気付きました。

この方は、何十年も家族の食事のお世話をされてきたのです。

朝、4時に起きて、お孫さんのお弁当作り。
「明日は、野球の試合は何時からな?」とも言われました。
家族の食事を作ることが、Tさんの日常だったのです。
やっと気付きました。

それからは、エプロンを準備し、お米を研いで頂いたり、配膳を一緒にして頂いたりしました。
そこでまた、発見!盛り付けが均等なんです。
「ケンカせんごとたい」と一言。流石です。

今は、おやつ作りも始めました。
Tさんの作る「まめだご」は、天下一品ですよ!!