皆さんの周りには、周辺症状をどんどん生んでしまう
そんなスタッフはいませんか?
自分自身が、そんな立場になることはありませんか?
声のかけ方次第で、周辺症状の針は、
プラスにもマイナスにも大きく振れる。
私は、そのように考えています。
周辺症状を生みやすいスタッフと、
生みにくいスタッフはどこが違うのか?何が違うのか?
私は、その理由を次のように考えています。
例):「ご飯を食べていない」と訴えられた場合、
1.完全否定型(事実を言ってしまう。)
「何言ってるの!さっき食べたでしょ!? 」
2.やんわり否定型:(事実を言ってしまう。)
「そう?食べたと思いますよ。」
3.説明型:(事実を順序良く伝えてしまう。)
「ほらっ、このお茶碗、さっき食べた時に使ったでしょ?」
4.鵜呑み型:(言葉だけを信じてしまう。)
「じゃ、これでも食べておいてください。」
5.放置型:(否定しなければ良いと思ってしまう。)
「はい、はい・・・。大変、大変。」
6.寄り添い共感型:(コミュニケーションで解決の糸口を図る。)
「何があるとお腹いっぱいになりそう?(教えて。)」
「1~5」は、周辺症状を生みやすくなりますので、
日頃から意識した声掛けが必要となります。
とてもわかりやすい分類ですね。
自分自身やスタッフの対応を振りえる際に、さっそく活用させていただいています。
ある日、こんな場面がありました。
デイケアをご利用いただいている方が、出入口の方に向かって歩いておられる時でした。
スタッフA:「どこに行かれるんですか?」
利用者A:「どこに行くって?帰りの車が来るから外に出て待つんだ。」
スタッフA:「車は来ません。席の方に戻って下さい。」
利用者A:「車が来ないってどういうことだ!」
スタッフA:「車はまだ来ないんです。あっちへ帰りましょう。」
利用者A:「来ないわけがないだろう!」
と、押し問答になっていました。
スタッフの所まで行き、「来ません。」ではなく「何時になったら来る。」というように伝え方をかえるように指示しました。(1、2の否定型への対応)
また、それに加えて「どうしてこの時間に帰ろうとされているのか。」を聴きアセスメントすることを伝えました。
X軸:介護者が対応できる時間
Y軸:介護者の精神的余裕
と、更に奥行として
Z軸:介護者の利用者理解の程度(あるいは、介護者の利用者を理解しようとする姿勢)
も周辺症状を出現に影響しているように感じた場面でした。
さっそく、現場で活用して頂き、ありがとうございます。
「介護者の(疾患・本人)理解」は、基本でもあるし、不足も事実。
たしかに、この図に「Z軸」を加えて3D表現にすることで、分かりやすくなりますね!!
ありがとうございます。
結論:Z軸の「理解軸」が無ければ、1~5の型は関係悪化の一途をたどる。
おこがましいと思いながらも、現場で体験した事例をもとに、Z軸「理解軸」を提案させて頂きましたが、ご賛同頂けたようで嬉しく思っています。
コメントを送らせて頂いた後、6個のカテゴリーの立体的な配置について、自分なりにいろいろと考えてみました。
まず、6個のカテゴリーの形です。
やっぱり球体でしょうか。立方体や直方体、その他いろいろな形を当てはめてみましたが。
次に、その球体の大きさです。
大きさによって、そのカテゴリーの使われる割合を表す事ができるでしょうか。(そのようなデータがあるのかは不明です。)
そして、それぞれの配置です。
X軸、Y軸、Z軸、3本が交差する点はどこなのか。(これにも根拠となるデータが必要か。)
そもそも、概念的なものを図式化するだけなら、形や大きさ、3本の軸のバランス等は、あまり深く考えなくてもいいのかもしれませんが・・。
川畑さんは、どのように思われますか?
ありがとうございます。
本レシピがきっかけで、
①意見交換によるケア概念の探求
②ケアの振り返りとケアの質向上
に繋げる意見交換ができることに感謝です。
私もカテゴリーの形状や体積は、領域毎に異なるものと考えています。3D概念図であれば、3Dによるカテゴリー領域の表現は必須と考えます。
3本の軸のバランスについては、理解軸が基準となり、他の2軸がそれに影響を受けることは必至ですし、専門職と呼ばれるからには、この理解軸が高く位置していることが求められると考えています。