厚生労働省からの発表の通り、10年後の2025年に認知症の人が約700万人に達するとの新たな推計を、2015年1月7日に明らかにした。65歳以上の高齢者の5人に1人にあたる。
専門職は勿論、地域を巻き込みながらこの大きな課題に立ち向かうべく、2011年立ち上げたプロジェクトがDe-Voである。

地域包括ケアシステムについて簡単に確認しておきたい。
厚生労働省においては、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している。
地域包括ケアシステムを構築するプロセスにおいては、2025年に向けて、3年ごとの介護保険事業計画の策定・実施を通じて、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じた地域包括ケアシステムを構築していくことが謳われている。
(出典:厚生労働省HP)

大切なことは、“認知症”は既に身近な存在であることに気付くこと。他人ごとではなく自分ごととして捉えられるように。
そして「自主性」や「主体性」。これは極めて重要なキーワードである。

誰がこの「主体性」や「自主性」を持つのか。
De-Voの出演者は、①専門職 ②認知症者の家族 ③地域の方々 
それぞれの「主体性」「自主性」をご紹介したい。