認知症の症状が出てきて3年ほど。
これまで自宅で過ごされたいたKさん(女性)。
初めて小規模多機能ハウスをご利用になられることに・・・

初日は、施設の雰囲気に戸惑われた様子でフロアー内を歩き回られて、
不安な表情でスタッフを見られていました。

昼食後、トイレ誘導をした時。

スタッフが、ズボンを下ろし便座に座るよう促し介助すると、
Kさんは慌てたように、ズボン太ももの所まであげられました。

スタッフは、ハッとしました・・・。
対応したスタッフは、
「ズボンが濡れないようにと膝下までズボンを下ろしたのですが・・・。」

介護が当たり前となり、大事な事を忘れていたと痛感・・・
女性としての羞恥心、他人に介護される思い・・・。
認知症になっても、心は失われていない事に改めて気付かされました。